Saturday, May 12, 2007

車いすで広島→札幌へ

難病の友人励まそう」55歳男性が車いすで広島→札幌へ
 難病の友人を励まそうと、自らも難病の重症筋無力症と闘う元フリーカメラマンの中田輝義さん(55)が、広島県熊野町の自宅から友人の住む札幌市まで約1500キロを電動車いすで3か月かけて走破する旅に挑戦している。新潟県北部から11日、山形県に入った中田さんは日本海側を北上して6月末には札幌市に到着する予定だ。

 中田さんは27歳の時、北海道の炭鉱労働者らと出会い、その生活を取材するために北海道に移住。労働者や身体障害者らを約20年間撮り続け、地位向上を訴えてきた。しかし、44歳で重症筋無力症を発症。まぶたが自然に落ち、手足に力が入らずシャッターも押せない状態となった。母親が暮らす故郷の広島に戻り、家にこもる日々が続いた。
 地元の熊野町から今年2月、電動車いすを贈られると一人で外出できるようになった。その時、思い浮かんだのが、進行性筋ジストロフィーを患う札幌市の友人、香西智行(こうさい・としゆき)さん(66)のことだった。
 中田さんは1989年、香西さんと身体障害者の2人がカナダ約5000キロを車いすで横断する挑戦に同行し、写真に収めて以来の親友。徐々に病気が進行する香西さんを励ましてきたが、自らも難病に侵され会う機会もなくなっていた。
 香西さんは近ごろ、「もう体の自由がきかない」と弱音をはくようになった。中田さんが「彼を励ますには苦労してでも車いすで見舞いたい。自分にとって最後の挑戦。もう一度会って頑張って生きろ、と伝えたい」と主治医に訴えると、「片道だけなら」と電動車いすの旅を許可してくれた。3月25日、3か月分の薬を手に広島を出発。数時間に1度、交番や民家で充電しながら1日25~30キロずつ北を目指している。
 中田さんの挑戦に香西さんは「カナダの思い出がよみがえった。とても励みになるし、早く会いたい」と到着を心待ちにしている。

BY YOMIURI
 すごいねぇ。そういう友情って素晴らしいっ。

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