Sunday, May 27, 2007

ジャワ島中部地震から1年

ジャワ島中部地震から1年 住宅再建8割、心は癒えず
2007年05月27日20時45分
 5700人以上が犠牲になり、4万人以上が負傷したインドネシア・ジャワ島中部地震から27日で1年。被災者には支援金が配られ、住宅やインフラなどの目に見える再建は進むが、地震で肉親を失ったり大けがをしたりした被災者の心の傷は癒えていない。
 最も被害が大きかったジョクジャカルタ特別州バントゥル県では午前4時半、中心部の球技場で慰霊祭が開かれ、約5000人が祈りをささげた。サマウィ県知事は「手を取り合って復興に向かおう」と呼びかけた。
 同県では約11万戸が全半壊。これまでに1戸あたり1500万ルピア(約21万円)までの支援金が配られ、約80%の住宅が再建された。だが、被災者のスディハルジョさん(54)一家の6人はまだ10畳ほどの仮設住宅に住む。竹材の壁に、屋根代わりの青いビニールをかぶせただけで、昼間は蒸し風呂のような暑さだ。
 地震で崩れた自宅の壁が背中を直撃し、下半身がまひした。1日のほとんどをベッドの上で過ごし、時折、針で刺されるような痛みに襲われる。長女の夫が建設工事で稼ぐ月90万ルピア(約1万2000円)が頼りで、とても家まで手が回らない。「地震がすべてを変えた。働けないのが悔しい。自分の存在が否定されたようだ」と話した。
 妻を失ったスイトさん(50)は行政の支援金と近所からの寄付で先月、ようやく自宅を再建した。だが、がれきの中で冷たくなっていた妻の顔を今でも思い出す。「30年、一緒に屋台を引いた。1人で生きなければならないことはわかっているが、なかなか体が動かない」とため息をついた。

by asahi.com
 やっぱりなかなか元には戻れないでしょう。

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