Thursday, April 24, 2008

長期病欠

衆院の郡山芳一法制局長=写真=が“謎”の長期病欠を続けており、永田町で波紋を広げている。法制局は国会議員に対して議員立法の補佐や法律解釈を行う立法府機関だが、郡山氏は自民党の大島理森国対委員長らと近く、ガソリン税の暫定税率をめぐる与野党攻防でも民主党から「法律解釈を行わず自民党に有利な展開に導いた」などと批判された人物。それだけに、後任人事などを含め国会関係者らの注目を集めている。
 郡山氏について衆院法制局は「体調不良のため“病気”で休んでいるが、(河野洋平)衆院議長の了解は頂いている。いつから休んでいるかは、お答え致しかねる」と詳細な説明を拒むが、衆院事務局幹部らからはこんな疑問の声が漏れてくる。
 「私の知る限り4月1日から法制局長の在室を知らせる掲示ランプはついてないし、姿も見ていない。多額の給与を得ている事務方トップがこれほど休むのはおかしい」
 確かに、法制局長の年収は2812万円で、中央省庁事務次官の年収(2313万円)を軽く超えているのだが、別の意味でも郡山氏の動向に注目しているのが民主党だ。というのも、郡山氏は2003年、当時、農水相だった大島氏の国会答弁用の想定問答メモを法制局次長として作成していたことが発覚。野党から「三権分立に反する。自民党べったり」などとの批判を受けた人物だからだ。
 実際、3月下旬の参院予算委員会でも郡山氏は、租税特措法に関する民主党の対案を参院が可決した場合、政府案の否決とみなして衆院で再議決が可能かどうかについて「判断することはない」と法律解釈を回避、結果的に衆院で多数を占める与党側の「政治判断」になるとの見解を示した経緯もある。
 このため、民主党は対案可決を見送ったが、同党国対関係者は「法制局は法律の解釈を行うのが仕事なのに郡山氏はその職務を放棄し、与党側に有利になるような展開に導いた」と批判。「国会には処理しなければいけない法案が山ほどあるだけに、仮に病欠が続くなら後任も含めてきちんと処理すべきだ」と話している。
ZAKZAK 2008/04/24

仮病じゃないの?

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