赤坂超豪華マンション

議員特権ここまで…赤坂超豪華マンション、バカ安入居
新議員宿舎は、どこの億ションかと思うほどの豪華なオーラを放っている＝東京・赤坂　東京・赤坂の一等地に家賃１０万円以下で住みながら、将来の消費税アップを唱えるのが日本の国会議員のセンセイ方！？　これまでもさまざまな議員特権が批判されてきたが、そのダメ押しとなりそうなのが、来春完成予定の衆議院赤坂宿舎。「このご時世に、これはないでしょう」との街のぼやきが怒りに変わるのは確実だ。
　【ジムも完備】
　「豪華だねえ」
　「衆院議員の宿舎だって」
　建設現場にそびえるクリーム色の高層マンションを見ながら、通行人が話す。
　建設中の衆議院赤坂宿舎だ。事業費は総額３３４億円、うち建設費は１３８億円。地上２８階、地下２階建てで、８２平方メートルの３ＬＤＫが３００戸。バルコニーはもちろん、ソファなどの家具も付属。
　さらに、宿舎内にはトレーニング室も完備され、エアロバイク、ランニングマシン、エアロクライムが各５台、卓球台１台が運動不足になりがちなセイセイたちを待ち受ける。なんと最上階には、「夜景を見ながら…」も可能なラウンジまで。
　気になる家賃は、現在の高輪宿舎（約６万円）の家賃が目安とされたため、当初は駐車料金別で５万円ぐらいだった。だが、「一等地の家賃としては安すぎる」との批判がジワジワと出始め、最近では「９万円ぐらいになるのでは」ともいわれる。
　ある国会関係者がこう明かす。
　「家賃については世の中の批判があるので、公にするのは入居間近にしようかと話している」
　【相場は？】
　その議員宿舎の隣には地上４５階建ての分譲マンションが建設中。都内を一望できる眺望がウリの豪華マンションだ。販売を手がける業者に宿舎と同じ広さの物件の価格を聞いてみた。
　「階にもよるが１億円ぐらい。相場は、このあたりだと１坪２万－２万２０００円ぐらいでしょうね。駐車場も月額約５万円です」
　不動産鑑定大手の「東京カンテイ」によると、この地域で８０平方メートルほどの物件を借りた場合の賃料は、月額３４万円程度にもなるという。
　そもそも、既存の議員宿舎の家賃もトンデモない状態だ。九段宿舎は民間相場が２５万５０００円のところ５万６０００円－５万７０００円の家賃、高輪宿舎は２５万５０００円の相場に対して家賃５万９０００円－６万１０００円となっている。青山宿舎は１６万円のところが、家賃は１０分１の１万４０００円といった具合。
　さらに、旧赤坂宿舎を利用していた議員は仮宿舎として用意された高輪、三田、赤坂など計４棟の一般マンションで暮らす。
　ところが、この仮宿舎の家賃も２０万－６０万円が相場なのに、議員負担は２万５０００円－１１万円と、かなりお得。加えて、仮宿舎に入居しない議員がいるにもかかわらず全員分を確保しているため、国が家賃を払い続けている空き室は１４戸にものぼる。新赤坂宿舎の完成時まで、そのムダ払いの家賃総額は２億円を超えるとの指摘もでている。会計検査院も仮宿舎のあり方について調査に着手、問題があれば１１月ごろにでも公表するという。
「議員御殿には入居しない」と憤る河村氏　【少数意見】
　「これじゃあ“議員御殿”だ」
　と憤るのは議員特権の廃止を訴える民主党の河村たかし衆院議員。
　「国会議員が億ションならぬ“１．５億ション”に住んで、税金の無駄遣いを正せ、財政危機だ、増税だ、という資格はない。国民がこれを怒らずして何を怒るんですか！」
　そもそも議員宿舎に関する根拠法はない。６月１３日の衆院法務委員会での河村氏の質問に対し、衆院事務局側は「地方選出議員の在京生活を保障し、議員の職務を円滑に遂行するための宿所として、議院運営委員会の決定に基づき設置されたもの」と説明。つまり、国会議員自らの決定によって設置されているというわけだ。
　ちなみに海外の先進国には、議員宿舎はない。国立国会図書館の平成１４年７月時点での調査によると、フランス下院がホテルを１泊約３２００円－約５３００円で提供をしているケースだけ。豪華マンション並みの施設を安い家賃で提供するのは日本だけといえる。
　で、河村氏はどうするのか。
　「今、住んでいる青山宿舎は取り壊されて新赤坂宿舎に統合されるが、あんな御殿に住む気はない。今、都内にワンルームマンションを探していますよ」と、賃貸マンションのチラシをみせる。
　「国会で新議員宿舎について質問したら『小さい問題』といわれたが本当にそうですか。国会議員は御殿に住んで増税を押し付けようとしているが、本来、減税を目指さないといけないでしょう。御殿に住んでいる国会議員に都市問題なんかわかるはずがない。こんな国じゃあ、ダメになりますよ」
ZAKZAK 2006/07/22

ZAKZAKより

　そんなの許されないよぉー。