石油輸出再開

ロシアから欧州への石油輸出再開
2007.01.11
Web posted at: 22:13 JST
- CNN/AP

ミンスク──ロシアは１１日、ベラルーシを経由で欧州に向かうパイプラインによる石油輸出を再開したと発表した。ロシア国営パイプライン企業トランスネフチのセルゲイ・グリゴリエフ副社長がＡＰ通信に対して語った。


べラルーシは１０日夜、ドルジュバ（友好）パイプラインを通じて、違法に抜き取ったとロシア側が主張している原油７万９０００トンの返還を開始した。これを受けてロシアは１１日午前８時頃、ドイツ・東欧各国向け送油を再開したという。


ロシアは昨年１２月、ベラルーシ向けロシア産石油に高率関税をかけることを決定。ロシア政府は、ベラルーシがコストの低いロシア産石油を調達精製し、欧州市場に輸出して巨額の利益を得ていると批判。また、ロシアの損失額が年間４０億ドルにのぼると主張した。


これに対抗してベラルーシは先週、同国を通過する欧州向けロシア産石油に１トン当たり４５ドルの高率関税をかけると発表。ロシアは８日、ドルジュバ・パイプラインの送油を停止し、９日までにウクライヤやドイツ、ポーランドなど東欧諸国に影響が及んだ。


欧州連合（ＥＵ）の懸念表明を受けて、ロシアのプーチン大統領とベラルーシのルカシェンコ大統領は１０日に電話会談を実施。この直後、ベラルーシ政府は石油通過関税の撤回を発表した。シドルスキー同国首相は１１日にモスクワを訪問し、ロシア当局者と会談する。

ＣＮＮから
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