Tuesday, July 03, 2007

引きこもりから脱却

引きこもりから脱却、勇気に アフガンで人道支援 「自分の道」見つけ充実感 ペシャワール会・本田さん
「人との関わりの中で自分を見つめられるようになった」と話す本田さん 5年間の引きこもりから抜け出し、アフガニスタンで医療活動や灌漑(かんがい)事業に取り組む非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(本部・福岡市)の現地ワーカーとして働く青年がいる。福岡県小郡市の本田潤一郎さん(26)。厳しい人道支援の現場で3年半、現地の人々と汗を流し1つの確信を得た。「与えられた状況に感謝し、現状を見つめることができれば前に進める」。3週間の一時帰国を終え3日、再び現地へ旅立つ。 本田さんは現在、アフガン南東部で水路工事に携わっている。昼は気温40度を超える環境での作業は過酷で、85キロあった体重は20キロ落ち、筋肉が付いた。現地のパシュトゥーン語にも、日常会話には困らない程度に慣れた。 高校3年のとき、周囲が受験に突き進む中、進路を決められず、何となく卒業した。予備校もアルバイトも続かず、次第に無気力に陥り家に引きこもるようになった。「役に立つ仕事をしたいと思っても道を探せなかった」。5年間、ただ孤独と焦燥感が募った。 そんなとき、福岡市であったペシャワール会現地代表・中村哲さんの講演を聞いた。「まずはやってみること」と語りかける中村さんの言葉に、「何もできないけれど行けば役に立つかも知れない。変われるかもしれない」と感じた。その日のうちに参加を申し出ていた。 現地では初めての経験ばかりだが、試行錯誤の末、造り上げた水路が地元の人に喜んでもらえるときの、充実感は何ものにも替え難い。 アフガンでの経験を糧に、本田さんは半年後、完全帰国し社会学を学ぶため大学受験に挑む。「なんで自分はこんな風なんだろう、と思い続けた時期もあった。でも前向きに過ごせば道は見えてくる。やっぱり考えるより、やってみろ、でしょう」。その言葉は、今も道を見つけられずにいる人へのエールでもある。
西日本新聞から
 それにまったく環境の違うところだったのがよかったのかもねぇ。

No comments: