Saturday, July 07, 2007

なまず米

小学校と農家がなまず米に挑戦
2007年07月07日
 横手市十文字町睦合で6日、睦合小学校の子どもたちと地元農家が「なまず米」作りを始めた。水田にナマズを放して無農薬米を育てる。収穫したら、米は中越地震の被災者らに、ナマズは東海地震が懸念される地域の学校に「予知に役立てて」と贈る。「楽しく元気に遊びながらの地域おこし」とし、特産品に育てたいという。
サギよけの糸が張られた水田にナマズを放流する睦合小の児童ら=横手市十文字町睦合で
放流前に物差しをあてナマズの体長を計った
 ナマズが放されたのは、斎藤光司さん(55)の1500平方メートルの水田。はねて逃げ出さないよう、土手を周囲の田より高くし、水深を40センチにした。塩ビパイプを埋めて隠れ場所をつくった。サギに襲われないよう、田の上に糸も張った。
 そしてこの日、近くの睦合小の5年生21人がバケツをもって集合。まずエサになるドジョウ10キロ分を放した。つづいてナマズの身体測定。代表の1匹が物差しと量りで「体重150グラム。体長27センチ」と測定され、これを平均として30匹をいれた。
 ナマズを見るのも初めてという子が半数以上。「ぬるぬるして気持ち悪そう」などと言いながらも、にこにこ顔で手づかみしていた。
 ナマズが元気な田は、エサになる小魚やカエルが育つ無農薬地帯。「そこで取れたコメは、安全でおいしい」と斎藤さん。
 子どもたちと一緒にやれば、農業に関心を持ってもらえるだろうと5月に学校に伝えた。
 子どもたちは、パソコンを使ってナマズの生態を調べた。適性水温などのほか、とげがあることや草を食べないことなども学んだという。
 「アイガモ農法みたいな効果はあるか」を調べたが、「ナマズ農法」は見つからなかった。担任の塩田恵美子教諭(41)も加わって、ナマズが泳げば土がかき回されて「草が生えにくくなる」「酸素が入りやすくなる」と予想。「フンが田の栄養になる」も加えた効用をまとめた。
 今後は、それらがどうなるかの観察と、カエルなどを捕まえてのナマズのエサやりが、児童の仕事になる。8月末には水田の水を抜いてナマズを捕獲する。
 ナマズは東海地震が予想される地域に贈りたいという。米は収量900キロを見込み、300キロは中越地震被災地に、残りは地元出身の県外在住者らに贈る計画だ。
 放したナマズは、市内の養殖業者が無料提供してくれた。ドジョウも近所の3軒の農家が捕ってくれた。塩ビパイプも建築業者の提供。「各地への送料も協力してくれる運送業者がいるはず」と斎藤さん。
 初年度は無料配布するコメだが、来年からは「食べると地震予知能力がつくかも」というおまけもつけて、特産品に仕立てたいという

asahi.comから
 なまずを放すんだぁ。田んぼも色々、工夫するんだねぇ。

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