Saturday, August 25, 2007

ゆうパックVS宅急便

どっちWhich:ゆうパックVS宅急便 宅配便
 ◇「安さ」か「サービス」か--コンビニ巻き込み攻防
 贈り物やインターネット通販の配達、旅行カバンの配送など、使い道がどんどん広がる「宅配便」。普段何気なく利用しているが、業者によって値段やサービスはどう違うのか。宅配業界草分けで最大手のヤマト運輸が手がける「宅急便」と、10月に民営化を控え攻勢を強める日本郵政公社の郵便小包「ゆうパック」を比べてみた。
 ヤマト「宅急便」の料金は、縦・横・高さの長さの合計と重量で決まり、「60センチ・2キログラム以下」から「160センチ・25キログラム以下」まで6段階ある。配達地域によるが、最も短い距離ならサイズ・重量別に740~1790円。基準から外れるケース、例えば60センチで4キログラムなら、基準を超えている方(この場合は重量)を満たす区分「80センチ・5キログラム以下」が適用される。
 最大の特徴は、30年以上の実績から生まれたきめ細かなサービスだ。配達地区ごとに担当運転手を配置し、不在で受け取れなかった場合は直接運転手の携帯電話に連絡し再送の手続きをとることもできる。不在連絡や配達予定をメールで知らせる「宅急便e-お知らせシリーズ」も共働き世帯や1人暮らしの人に人気で、登録者は220万人に達した。
 郵政公社は、04年に「ゆうパック」を大幅にリニューアルした。それまで重さだけで決まっていた料金を、縦・横・高さの合計で60~170センチの7段階制にした。重量は「一律30キログラム以下」。料金は最短距離の配達でサイズごとに600~1700円。30キログラム超の荷物は扱わないが、「小さくて重い荷物」はゆうパックが有利だ。
 サービスにも力を入れ始めた。引っ越しの際、郵便局に「転出届」を出しておけば、ゆうパックも転居先に配達してくれる。配送完了を依頼主にメールで知らせるサービスも導入した。
 両者は、コンビニエンスストアでの荷物受け付けサービスを巡り、取り扱いチェーンを奪い合うなど火花を散らしてきた。04年11月に、ローソンがゆうパックの取り扱いを始めると、ヤマトはそれまでローソンと結んでいた契約を打ち切った。サークルKサンクスやミニストップも、ゆうパックに切り替わり、取扱コンビニ数で宅急便を逆転した。
 ヤマトは、コンビニでの受け付けだけでなく、荷物の受け取りもできるようにするなど、サービス拡充で対抗。一方で、政府出資の郵政公社がコンビニを活用したり低料金を設定するのは不公正取引に当たるとしてサービス差し止めを求め、東京高裁で係争中だ。
 民営化により、新規顧客を獲得したい郵政の攻めはさらに激しくなりそうで、運送業界では、新サービスや単価引き下げ合戦が熱を帯びそうだ。【辻本貴洋】

毎日新聞より
 やっぱり宅急便の方が手軽なんだよねぇ。

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